先日、ソニーのW-S315を購入したことをエントリーに書いた。 → Cowon PLENUE J から ソニー NW-S315 に乗り換えた
そのときも、先代のPLENUE Jに乗り換えるときも、さらにその先代を買うときも、とにかく常に気にしていたのが「oggを再生できるかどうか」であった。
なぜoggにこだわるかと言うと、自分はポータブルオーディオに、音楽もさることながら、ポッドキャストのような、人の声メインの音声ファイル、しかも数十分から百分オーバーの長尺の音声ファイルを入れのだが、その際にoggで低ビットレートで圧縮すれば、音質をそこそこに保ちながらファイルサイズが格段に小さいファイルが出来上がるからである。
低ビットレートに関してはmp3よりもoggのほうが優秀だと感じる。
そういうわけでoggにこだわっていたのだが、前述のとおり、ogg対応の機種は買えなかった。
となればNW-S315がサポートしていてそれなりに低ビットレートに強い形式は何か、ということになる。
まず試したのがAACだった。
・・・と、その前にエンコーダーを探したのだった。もちろんフリーウェアでなくては困る。フリーで、NW-S315がサポートする形式を扱えて、しかもビットレートやサンプリング周波数などを細かく指定できるソフトはないか・・・。調べてみたのだが、結局は、今自分が使っているfre:acというソフトに落ち着いた。
余談だが、mp3エンコーダーを検索してみると、その世界では未だに「午後のこーだー」がヒットするのな・・・。20年以上前のソフトで、自分は当時、166MhzのCPUを搭載したノートPCに午後のこーだーをインストールして、長い時間をかけて5分の音源をmp3にエンコしていたっけかw。
それはいいとして・・・。
パラメータを調べてみたところ、AACには低ビットレートに強い「HE-AAC v2」なるものがあったので、こいつを中心にビットレート等を変えながらエンコしてみた。
目標は、oggでエンコした場合と同じぐらいのファイルサイズ、同じぐらいの音質である。
ちなみに、oggでエンコしていたときの条件はここには書かないが、なかなかな低ビットレートだった。一時期はaoTuV 、通称「青粒」とか言われているものを使っていた時期もあったが、そこまで低くなくても良いっちゃー良いので、最近は青粒は使っていなかった。
いろいろと試行錯誤しながら、AACのパラメータをいじくった結果、音質はそこまで悪くなく、かつoggの特定パラメータでエンコした際のファイルサイズと比べてそれほど違いがないファイルを作ることが出来た。
そして意気揚々とそのファイルをNW-S315に入れて、再生してみたところ・・・。始動が遅い・・・。そういえばWindows10環境下で某ソフトで再生するときも、oggに比べてAACのファイルは、再生が始まるまでにタイムラグがあった・・・。NW-S315でも同じようなものだということだ・・・。
ちなみにそのファイルは百数十分もある長尺で、サイズは50MB前後であるw。
なんだろうなぁ・・・AACはファイルの先頭から末端まですべてスキャンしないと再生できない形式なんだろうか・・・?
あ、ちなみに私はこのあたりの音声コーディックについてはド素人なんで、よくわかりません。分からないから、自分の満足ができる条件を、いろいろと手探りしているのであります。
再生できるのは良いのだが、次のファイルの再生時にいちいち待たされるのは良くない・・・リズムが良くない・・・。ウォーキングにも支障が出るではないかw。
・・・というわけでAACは却下した。
となるともう選択肢はwmaしかない・・・。
wmaというと、自分はあまり良い印象がないんだよあなぁ。。。マイクソソフトが嫌いだからというのもあるかもしれんけど、だけど今は、そうも言ってられない。
それでwmaでもいろいろとエンコ条件を変えて試してみだのが・・・こちらは面白いことに、音声圧縮に特化したWMA Voiceなるものがあるではないか! これだよ俺が求めていたのは!
だけどfre:acでエンコしたら、極端に低いビットレートのファイルしか出来へん。。。もっと中間的なのがほしいんだけどなぁ・・・。
なので、voice以外にしたり、ビットレートを指定したり、VBRでレベルを変えたりなど、いろいろやってみたのだが、、、条件によってはパラメータを変えても出来上がるファイルに変化がなかったりする。ホンマによくわからん。
しかも、圧縮したファイルをNW-S315に入れて再生しても、サポート外の形式でことごとく再生できへん・・・。
条件を確認しよう・・・。公式サイト:NW-S310/NW-S310Kシリーズによると、こうある。
本体で再生可能なWMAファイル形式フォーマット:WMA、ビットレート:32-192kbps(VBR対応)、サンプリング周波数:44.1kHz
ああ、サンプリング周波数がアカンわけか・・・。
それならばと、44KHzは条件固定で他をいろいろといじりつつファイル生成してみたのだが、どうもwmaはwmaでも、Windows Media Audio 10 Professionalは再生できないっぽい。
いろいろと手探りで、何度も何度も同じファイルをエンコしては、ファイルサイズを確認し、oggエンコしたものと聴き比べて・・・・・・これを繰り返していたのだった。
で、最終的には、wma9の、44KHzで、適当なビットレートに落ち着いた。今後はこの条件を使うことになりそうだ。
さて。今回わかったのは、自分の特定用途ではoggこそが最強だと思っていたのだが、AACもwmaをあまり変わらないどころか、voiceというものがあったりなど、いろいろと試しがいがあるということだった。
これでもうoggサポートしていないポータブルオーディオでも運用ができるというもんだ!